山口育子:インフォームド・コンセントの成熟

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

インフォームド・コンセントの成熟

患者の主体的医療参加や患者と医療者のよりよいコミュニケーションを目指して、私たちCOMLは24年間活動を続けてきました。 ここ20数年間に患者を取り巻く医療環境は大きく変化し、患者の意識も変遷を遂げてきました。いまこそ患者と医療者が横並びの関係で、互いの役割を果たしながら協働して医療を構築することが必要です。 COMLでは、インフォームド・コンセントも医療者と患者が半分ずつの責務を担い合う必要性があると考えてきました。医療者が説明し患者から同意を得るにあたり、説明内容を理解し納得したうえで選択するのは、患者にしか辿れないインフォームド・コンセント過程だからです。しかし、インフォームド・コンセントは「説明すること」と解釈されて広まりました。そのため、たしかに、専門的で詳細な説明がなされるようになってきました。しかし、それが患者の理解につながっているかといえば疑問が残ります。受けた説明を理解し、納得のうえで同意をするという患者がインフォームド・コンセントの責務を果たすためにも、患者が理解し情報の共有に至るインフォームド・コンセントの“成熟”が必要です。

山口育子

ささえあい医療人権センターCOML (コムル)

インフォームド・コンセントの成熟

関連プレゼンテーション

  1. 大山和奈:百聞は一見にしかず

    大山和奈:百聞は一見にしかず

  2. 佐々木 淳:「医師の個人事業」から「地域医療インフラ」としての在宅医療へ

    佐々木淳:「医師の個人事業」から「地域医療インフラ」としての在宅医療へ

  3. 浦田克美:おむつの未来を変える! B u s i n e s s M o d e l G e n e r a t i o n

    浦田克美:おむつの未来を変える! B u s i n e s s M o d e l G e n e r a t i o n

  4. 谷内田 修:あなたはどう“めぶく”か

    谷内田 修:あなたはどう“めぶく”か

  5. 近森正幸:チーム医療推進WGの一委員として思うこと

    近森正幸:チーム医療推進WGの一委員として思うこと

  6. 宮崎詩子:幸福感のある療養支援社会を作る

    宮崎詩子:幸福感のある療養支援社会を作る