宇井吉美: おむつを開けずに中が見たい

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

おむつを開けずに中が見たい

介護者さんの何気ないひと言が私にきっかけと衝撃を与えてくれました。
介護の現場は30年前から現在に至るまでほとんど変化していません。
その1つが「排泄」であり、日常生活を送る中で必要不可欠で最も重要なケアイベントでもあります。現場には、おむつを変えてほしいがうまく伝えることができない利用者さんと、変えてあげたいけど適切なタイミングがわからない介護者さんで溢れています。今は第三者目線かもしれませんが、近い未来では私たち自身が当事者として直面するかもしれません。では、日々進歩する技術の中で私たちができることは何なのでしょうか?
私たちは解決案の1つとして「におい」に着目し、排泄を検知するデバイスを開発しました。においを対象としたデバイスであることで利用者さんに対しては非侵襲・非装着を実現でき、簡単に設置可能であれば介護者さんの負担も減らすことができます。また、排泄は知らず知らずのうちに生活のリズムを築いており、排泄ケアの向上は利用者さんだけではなく、介護者さんに対しても多くのメリットを秘めていると考えています。
今回のMED Japanでは、既に人類総介護時代であるこの世界で介護において避けては通れない「排泄」という最重要ケアに目を向け、介護に関わる人々をどのようにテクノロジーで支えることができるのか、また、排泄を整えることの重要性について考えてみたいと思います。

宇井吉美

株式会社aba 代表取締役 CEO

おむつを開けずに中が見たい

関連プレゼンテーション

  1. 八木大志:外出時にトイレで困らないまちに向けて

    八木大志:外出時にトイレで困らないまちに向けて

  2. 髙﨑美幸:チームリーダー養成の取り組み ~管理栄養士から発信できること~

    髙﨑美幸:チームリーダー養成の取り組み ~管理栄養士から発信できること~

  3. 五島朋幸:食べること 生きること~最期まで食べられる街づくり~

    五島朋幸:食べること 生きること~最期まで食べられる街づくり~

  4. 小田真人

    小田真人: 皆で地球規模の問題への答えを創り出そう

  5. 近藤克則: 健康格差の縮小は可能か?〜20年かけてわかったこと

  6. 大髙美和:障害のある子どもたちが子どもらしく育てる居場所を創る~共に生きる、共に育つ~

    大髙美和:障害のある子どもたちが子どもらしく育てる居場所を創る~共に生きる、共に育つ~