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「診れないとは言わない医者を増やす」
「診れないとは言わない医者を増やす」 「私の病気は何科なのでしょうか?」、「何科の病院を受診すればいいのでしょうか?」 このような悩みを抱えたことはありませんか。 あるいは「それはウチの科(病院)では診られません」、「専門ではないので診られません」、「大きな病院へ行って下さい」と言われたことはありませんか。 医学が発達して様々な診断法や治療法が開発された一方で、医療が専門分化・細分化されてきました。その過程で一人ひとりの医師は特定の疾患領域に対して高い能力を身につけ、いわゆる「専門」を持つようになりました。 しかし裏を返せば「専門外」も同時に生み出したことになります。その結果、巷にはたくさんの「専門外」が溢れ、私たちは自分の体調不良を診てくれる「専門」を自分自身で見つけ出さねばなりません。このような状況を改善する1つの手立てとして、様々な専門家と協働して「診れないとは言わない医師」を増やすことが大切だと私は考えています。
佐々木隆徳
みちのく総合診療医学センター 副センター長 坂総合病院 救急科 科長