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気づきが、今を豊かにする
子育てをしながら看護学校に通っていた頃、限られた時間のなかで学びに向き合う毎日は、自分にとって何が大切かを見つめ直す時間でもありました。臨床の現場では、幼少期の療養経験や祖父の看取りの記憶が重なり、「生きていることは当たり前ではない」という感覚や、「医療の選択とその人の願いとの間にある揺らぎ」に気づかされる場面が幾度もありました。現在は看護編集者として、現場の声や思いを“誰に、何を、どのように届けるか”を丁寧に考えながら、日々言葉と向き合っています。気づきは、特別な出来事によってもたらされるものではなく、日常の何気ない瞬間にふと芽生えることがあります。そうした気づきに心を留めることで、ものごとの受け止め方や、自分自身の在り方に静かな変化が生まれていくのではないでしょうか。このプレゼンテーションを通じて、皆さまがご自身の歩みを振り返り、小さな気づきと出会うことで、日々の時間が少しでも豊かなものとなりましたら幸いです。
中澤 真弥
メディバンクス㈱ メディア・編集部
ナースマガジン副編集長




