- 内容:Contents
- プレゼンター:Presenter
- テキスト:Transcript
脳から考える人間の可能性 ~多様な可能性を持つ脳の力を社会に活かそう~
脳は人間の司令塔とも言われています。わずか約1,300グラム、LED電球一個分のエネルギー(約20W)で動いているにもかかわらず、生きている限り、脳は私たちの毎日の生活を支えてくれています。にもかかわらず、私たちは脳のことをほとんど知らずに過ごしています。
確かに、脳のことはまだ科学的にはわかっていることが少ない、というか、わからないことが多いです。とはいえ、最新の脳科学は、心理学、生理学、行動科学、社会科学、経済学等と結びついて、様々なことを解明してきています。また、最近では脳科学研究とAI開発の融合により、脳融合型AIとでも言える新しい研究開発も進んでいます。
一方で、インターネット、スマートフォン、AIなど情報技術の急速な発展により、私たちの生活がデジタル化しており、デジタルが脳に与えている影響というのも無視できなくなっています。
私自身は脳科学研究者ではありませんが、脳科学の活用が社会経済的に重要と考え、10年以上、多くの優れた研究者の方々に教えを請い、まさに「門前のじじい(もう小僧の歳はだいぶ昔なので(苦笑))習わぬ経を読む」で、様々な産業のリーディング企業と連携して、産学連携による脳科学の産業応用に取り組んでいます。
当日は、最新の脳科学研究の一端をご紹介しつつ、私たちは、そして社会や企業はどのように脳科学と向き合っていけばいいのか、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
萩原一平 Hagiwara Ippei
一般社団法人応用脳科学コンソーシアム 理事・事務局長
株式会社NTTデータ経営研究所 フェロー