平井みどり:不要な薬をへらすには

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

不要な薬をへらすには

薬剤の処方は患者の状態を改善するためのものであるが、高齢化に伴って生じたと思われる症状が、実は薬によって引き起こされたものである例は稀ではない。 年をとったから手が震えたり、歩きづらくなるのは仕方ない、と思っていたら薬をやめたとたんに綺麗に症状がなくなった、長年使っていた薬を半分にした途端に問題行動がすっかり消失、という話はよく聞く。 医療安全面、医療経済面、何より患者のQOL向上を目指し、処方の適正化を考える必要がある。 我々の病院では、入院中に高齢者の薬を見直し、整理を進めているが、折角入院中に整理しても、退院後に地域の医療機関に戻ると、元の木阿弥になってしまうこともしばしばである。 昨年来、高齢者の「残薬」の問題がクローズアップされており、飲みきれない薬による問題点ばかりが強調されている感があり、むやみに薬を減らすことは厳に慎むべきではあるが、病院と地域のコミュニケーションの重要性を痛感する。

平井みどり

神戸大学医学部附属病院

不要な薬をへらすには

関連プレゼンテーション

  1. 木下麻衣子:「夢プランから地域交流の新たなあゆみ」

    木下麻衣子:「夢プランから地域交流の新たなあゆみ」

  2. 羽村太雅

    羽村太雅: 獣害問題に取り組む科学館の挑戦

  3. 中尾彰宏:AIと共存する医療

    中尾彰宏:AIと共存する医療

  4. 繁田雅弘: 認知症と幸せに暮らす人から学ぶこと

    繁田雅弘: 認知症と幸せに暮らす人から学ぶこと

  5. 飯塚 宏明:穴があったら掘って埋めるのは歯科医の仕事じゃない

    飯塚 宏明:穴があったら掘って埋めるのは歯科医の仕事じゃない

  6. 増川ねてる:リカバリー ~誰でも自分を取り戻せる! 患者の経験から

    増川ねてる:リカバリー ~誰でも自分を取り戻せる! 患者の経験から

wpChatIcon
wpChatIcon