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口から食べるへの道
私の父が平成二十九年十月に脳梗塞で倒れてから平成三十年八月に亡くなるまでの間に体験したことの中で感じたことや患者と家族の視点からこうして欲しいと思うことをお話ししたいと思います。一つは口腔ケアの重要性と誤解。約十ヶ月の間に看護師との接触は百人以上となり、その中でなぜ食べさせてあげられないのか? 食べるために何をすれば良いのか? そして誤嚥性肺炎という病気の理解が一人ひとり違うこと。怖いとさえ云う人等の問題。もう一つは、口腔ケアをした後の患者の違いを動画で明確にしたい。「口から食べるまで」としたのは、摂食嚥下までのプロセスの中で患者は「意識・目つき・動き」が変わっていくこと。そして、このことが社会一般の中で広まっていない事実があること。これは、これからの超高齢化社会の中で最も重要で一般化されなければならないと思うからです。
西 晃 NISHI AKIRA
患者家族