宮崎詩子:幸福感のある療養支援社会を作る

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

幸福感のある療養支援社会を作る

「誰もが自分らしい療養生活をデザインできる社会にする」ことを理念として2014年より社団法人化し活動を始めた。これまで個人として、自身の19年に及ぶ家族の在宅療養支援経験について執筆や講演を行い、各種委員として社会活動に従事してきた。家族のあるべき姿について提言し、専門職や未経験の家族に療養生活で起こる様々な事を伝えることに関してはすでに一定の評価もいただいている。今後も“宮﨑詩子”として活動を続けていけば患者家族としての居場所は確かなものになっていくだろう。だが、そもそも私の活動目的はそこにはない。あるひとつの家庭内で起きた長期の療養支援体験、その中から発掘した成功の法則性を世の中に知らせること。さらに再現性のある仕組みにまとめ、一般に普及させることが私の願望であり、活動の根拠である。 これは私1人の力でできることでは無い。当然資金も必要だが最も必要なものは人である。まずは1人から2人へ、妹と法人を立ち上げた。理念と活動内容を表現し旗を掲げる、そうすれば共鳴する人は必ず登場するという確信がある。キーワードは7つ、「役割を見つける」「不安をなくす」「教養を届ける」「楽しさを加える」「支援者を増やす」「価値を発見する」「対話を広げる」である。それぞれに具体的な療養生活を支えるためのアクションを定めている。 これによって医療介護専門職と療養支援経験家族の力を「療養への備え」という分野に結びつけたいと考えている。それは高齢になったり病気になったりした人の残存機能を維持強化するための環境設計という視点に集約されていく。 一般企業・地方自治体に向けて、確かな「未病プログラム」を提供する「人(団体)の集合体」、これが私の描く社団法人の未来像である。次は7つのキーワードを牽引する7人のパイオニアを揃えたい。私もその1人として活動していくつもりである。

宮崎詩子

ダイアローグ・メソッド・アソシエーション(D-METHODS)

幸福感のある療養支援社会を作る

関連プレゼンテーション

  1. 村田裕之

    村田裕之: 超々高齢社会を持続可能にして世界に貢献しよう

  2. 田村 雅美:「見た目」と「こころ」を回復するエピテーゼ

    田村 雅美:「見た目」と「こころ」を回復するエピテーゼ

  3. 大住章二:褥瘡患者と家族の会、設立にあたり

    大住章二:褥瘡患者と家族の会、設立にあたり

  4. 松山真之助: 臨機応援! 災害支援のあり方 熊本県人吉市/令和2年集中豪雨災害からの学び

  5. 斉藤祥子: 外国人医療の現状-国際看護師・医療通訳として

    斉藤祥子: 外国人医療の現状-国際看護師・医療通訳として

  6. 菅康徳:「ヒーロー~消えゆく限界集落に、最後の医師として残る意味を見つける~」

    菅康徳:「ヒーロー~消えゆく限界集落に、最後の医師として残る意味を見つける~」