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伝統産業がもっと魅力的になるためには
醤油の専門店を群馬県前橋市で営んでいます。精密機器の営業マンからこの世界に飛び込んで10年目、これまでに日本各地の醤油蔵を400軒以上訪問してきました。醤油づくりを心底愛していることが伝わってくる生産者や、昔ながらの木桶仕込みの醤油を後世に残すことに情熱を傾ける生産者、よいおいしい醤油を目指して積極的に新しい技術を取り入れる生産者など、様々な個性との出会いがありました。そして、魅力を感じるつくり手には共通していることがあるように感じ、彼らが手掛ける醤油はお客様からの評価も決まって抜群なのです。一般論として伝統産業を引き継いでいくためには、変えてはならないことと、変えるべきことがあるといわれています。また、地域づくりには「ばか者、よそ者、若者」の三者が必要などともいわれます。伝統産業がより魅力的になるために、醤油の世界を通じて感じていることを具体的な事例をもとにお話しさせていただきます。
高橋万太郎
職人醤油代表