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LGBTから考える多様性と居場所づくり
昨今LGBTという言葉をテレビや新聞で見聞きすることが増えました。日本の人口の3〜10%が該当するという調査結果も出ています。これは左利きやAB型の割合に近いですが、「自分の周りで聞いたことがない」「テレビの中のこと」など、遠くの出来事と思っている人もまだ多いことでしょう。しかし既に、学校や職場、同じ地域社会の中でLGBTは共に暮らしているのです。
私は女性として生まれ、男性として生きる「トランスジェンダー」の当事者として、LGBT当事者の居場所づくりや、学校現場や地域での啓発活動を続けてきました。私自身は活動のためにセクシュアリティをオープンにしていますが、カミングアウトしていない当事者は数多くいます。カミングアウトをする理由はさまざまですが、オープンにしていない場合はかなりの覚悟が必要です。
誰もが、そしてこれからの世代の子どもたちが、自分らしく暮らせる社会をつくるために、共に考えていきましょう。
間々田 久渚 Hisana MAMADA
セクシュアルマイノリティ支援団体ハレルワ代表