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内科医の「人生会議」啓発イベントの主催者への転身
人生をより良く生きるために、人生の最終段階での希望を家族や医療者と話し合う「人生会議」の重要性が増してきている。演者自身も人生会議の必要性を感じた経験が2つある。
1つ目は、演者が研修医だった頃に、末期がんを告知された父の無念と、残された家族として様々な困難を味わったことである。
2つ目は、宮城県の離島で、容態悪化した住民を診察した際、最期まで島で暮らしたい本人と、離れて暮らす家族の葛藤を現場で感じたことである。
このような事態に備えて人生会議が必要であるが、一般的には縁起でもないと敬遠されがちである。そこで、演者は宮城県や岩手県において、人生の聞き書き・住職による漫談会・漫才・寸劇・カードゲーム等を用いて、楽しみながら直感的に学べるような人生会議の啓発イベントを実施してきた。こうした学びの場で、あらゆる人がつながり、幸せを共有できる可能性を探りたい。
杉山 賢明 SUGIYAMA KENMYO
東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野 助教