中野輝基: 日本のヨガをもっとアクセシブルに

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

日本のヨガをもっとアクセシブルに

ヨガをしたいけど、自分で行く事が出来ない。

MEDCAREYOGA(メドケアヨガ)はこうした思いに応えるため、老若男女問わず、障害者やそのケアをする介護者等に対して、クリニック、病院、老人ホームやデイサービス、デイケア、そして福祉施設、養護学校等に出向き、ヨガの提供および健康教育を行う団体として2018年始めに発足しました。メドケアヨガは医療(MEDICINE)とケア(CARE)とヨガ(YOGA)の概念を融合させた言葉です。

多くの方は、ヨガを“身体を動かすもの”としてしかとらえていません。しかし、本来ヨガは個人個人のライフスタイルのデザイン、およびマネジメントを行うための手段です。よって、年齢や性別、障害、
社会的背景に関わらず、その人なりのヨガを提供することが実際は可能です。

ただ、それを提供してくれる人がいない。
そこにメドケアヨガの存在意義があります。

では私達はヨガが人々に新たな形で浸透してさえ行けば良いと思っているのか?
そうではありません。ヨガはツールに過ぎません。

メドケアヨガはヨガを通じたコミュニティーを作り、それによってソーシャルキャピタルを高めていく事で地域間の健康格差を改善していく事を最終的な目標に活動しています。

より多くの人を巻き込んでいく仕組みとして、フレイルヨガ®を開発改良中です。フレイルヨガ®はただの運動ではありません。フレイルを改善していくための栄養指導、歯科医師と考えたオーラルフレイル対策、サルコペニア改善のための身体効果、共に行う場を作る事での精神的効果など、多職種連携による包括的アプローチを組み込んでいます。
私達は一緒に活動する仲間を募集しています。来年にはフレイルヨガ®指導者養成講座を開催して全国に普及してコミュニティーを作っていく予定です。

メドケアヨガのコミュニティー作りは日本にとどまらず、Accessible Yoga(アクセシブルヨガ)という国際NGOを協力しながら、世界に向けて情報を発信していきます。

中野輝基 NAKANO TERUKI

MEDCAREYOGA 共同代表

医療法人社団悠翔会 医師

日本のヨガをもっとアクセシブルに

関連プレゼンテーション

  1. 河瀬 聡一朗:人を良くすると書いて「食」 我々が「食」をどのように支えるか

    河瀬 聡一朗:人を良くすると書いて「食」 我々が「食」をどのように支えるか

  2. 西 智弘: 社会的処方が拓く未来

    西 智弘: 社会的処方が拓く未来

  3. 金子 浩子: 食べることの尊さ ~10年にわたる摂食障害の先に~

  4.  谷川啓司:がんとどう戦えばいいのだろうか?

     谷川啓司:がんとどう戦えばいいのだろうか?

  5. 小林悦子:生ききるための「看取り援助」

     小林悦子:生ききるための「看取り援助」

  6. 玉井照枝:「ケアカフェせんだい始めました!」

    玉井照枝:「ケアカフェせんだい始めました!」