浅川澄一:「地域包括ケア」と矛盾する「医療フリーアクセス」

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

「地域包括ケア」と矛盾する「医療フリーアクセス」

医療・介護の2025年到達目標として「地域包括ケア」が国を挙げて提唱されている。 住まい、生活、医療、介護などを住み慣れた地域の中で十分に満たされれば、高齢者や社会の満足度は高まるという内容だ。 とりわけ各サービス間の連携が強調されている。 ところが、医療が小・中学校区域内で他サービスと連携しながら完結されるか疑問だ。 患者が遠くの医療機関に自由にアクセスできる「フリーアクセス」制度ではとても難しい。 複数の医療機関に関わる高齢者が多数派だ。 これでは介護や生活サービスの事業者も地域の医療機関との連携が取りにくい。 加えて、費用面からの非効率だ。 経済協力開発機構(OECD)は、国内総生産(GDP)に占める医療費が 35加盟国中で3番目の高額だと発表した。 介護保険関連のサービスを加えたためと言われる。 医療関係者はこれまで「日本の医療は極めて効率的」と主張し、抜本的な医療改革を拒んできた。 その足元が揺らいできた。

浅川澄一

ジャーナリスト

「地域包括ケア」と矛盾する「医療フリーアクセス」

関連プレゼンテーション

  1. 近藤克則: 健康格差の縮小は可能か?〜20年かけてわかったこと

  2. 永井弥生:問題に向き合うということ

    永井弥生:問題に向き合うということ

  3. 佐藤伸彦:個人のデーターは個人に持たせるーナラティブブックー

    佐藤伸彦:個人のデーターは個人に持たせるーナラティブブックー

  4. 長谷川 翔:Challenge for Children、Challenge for Athletes アスリートが小児医療に貢献できること

    長谷川 翔:Challenge for Children、Challenge for Athletes アスリートが小児医療に貢献できること

  5. 小椋純子:日本人の足の未来を考える

    小椋純子:日本人の足の未来を考える

  6. 秋山和宏:「参加する医療で社会を良くする」

    秋山和宏:「参加する医療で社会を良くする」

wpChatIcon
wpChatIcon