永瀬哲也:絶望、光、幸福、そして…在宅医療を受けている娘との生活で考えたこと

  • 内容:Contents
  • プレゼンター:Presenter
  • テキスト:Transcript

絶望、光、幸福、そして…在宅医療を受けている娘との生活で考えたこと

9歳の娘は「脳死に近い状態」で常時人工呼吸器をつけ、8年間在宅で生活をしている。生後1年間はNICUにいたが、在宅移行を望んでいた。在宅小児科医がなかなか見つからないなか、主治医の必死な対応と偶然とが重なって、娘の在宅診療を引き受けて頂ける先生と出会うことができた。我々も病院も在宅を引き受けていただいた先生も自宅での穏やかな「看取り」の形が準備できたと思っていた。しかし、それは我々の勝手な思い違いであった。我々の思いを軽やかに裏切って、娘は穏やかに生活しながらゆっくりと成長していく。我々家族と娘とが「普通」に生活することができて、親として娘の成長に喜びことを感じることができるのは在宅のネットワークとなっている方々に支えられているからだ。そのネットワークが広がれば広がるほど、娘も我々の世界も広がっていくことを実感している。

永瀬哲也

人工呼吸器をつけた子の親の会 会員

絶望、光、幸福、そして…在宅医療を受けている娘との生活で考えたこと

関連プレゼンテーション

  1. 釣舟晴一:演劇を通して『人としての認知症』を伝えたい

    釣舟晴一:演劇を通して『人としての認知症』を伝えたい

  2. 小磯麻有:「新しいカタチ・指先から笑顔を 『福祉ネイリスト』」

    大高美和:「障害のある娘が教えてくれた食べることの支援で一番大切なこと」

  3. 糟谷明範:域社会の “空気” を変える

    糟谷明範:地域社会の “空気” を変える

  4. 吉澤隆治: 医療者と学んで、歩いて、つながる

    吉澤隆治: 医療者と学んで、歩いて、つながる

  5. 宋翀(ソウチュウ):「伊達な介護ロボットプロジェクト〜人手不足時代、ICTとコミュニケーションロボットが広がる可能性〜」

    宋翀(ソウチュウ):「伊達な介護ロボットプロジェクト〜人手不足時代、ICTとコミュニケーションロボットが広がる可能性〜」

  6. 栗原志功:どんな人でも幸せになれる 〜幸福学が切り拓く未来〜

    栗原志功:どんな人でも幸せになれる 〜幸福学が切り拓く未来〜