MED 秋田 2019 当日のご参加を受け付けます!

MED 秋田 2019 特別講演

ポジショニングで食べる喜びを伝える

~POTTプロジェクトを全ての人に~

 

 

迫田綾子

POTTプロジェクト /日本赤十字広島看護大学名誉教授

広島大学医学部付属看護学校卒業、広島大学歯学部付属病院勤務後、広島大学大学院医学系研究科前期課程修了(地域看護学専攻)、2001年日本赤十字広島看護大学赴任,老人看護学を経て基礎看護学教授、2009年日本看護協会摂食・嚥下障害看護認定看護師教育課程で主任教員等を務める(2019.3迄)。現在名誉教授。 主な活動;POTTプロジェクト代表、日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員・認定士、口腔ケア研究会ひろしま代表。著書;誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケア(三輪書店)、2017年ひろしまナイチンゲール賞受賞。
迫田 綾子 SAKODA Ayako

 

食事は、生命を育み日々の活動を支え、楽しい食事は社会参加やQOLを維持向上させる。反面、増加し続ける摂食嚥下障害は、誤嚥性肺炎や低栄養、フレイルなどにより穏やかな人生を脅かしており、健康寿命を延伸するためにも早急な対応が必要である。
私達は、看護の視点から誤嚥を防ぐポジショニング(姿勢調整)に関して実践研究や教育に取り組み、その過程でポジショニング教育プログラム(POTT: ぽっと)を開発した。POTTとは、ポジショニング(PO)で食べる(T)喜びを伝える(T)の略称であり、技術と教育方法で構成している。呼びやすくて、誰にも愛される名前を熟考した。
POTTの基本技術は、摂食嚥下障害のある方のベッド及び車いすでの食前、食事中(介助含む)、食後のポジショニングで、7項目で構成している。今回は摂食嚥下障害のある方に対する誤嚥予防を含めたPOTT技術の実際とその根拠について紹介する。
教育方法は、基礎から少人数で体験的学習の進め方と、施設や地域で全てのケア提供者が同水準の技術を提供できるよう、ポジショニング技術の可視化やロジックツリーも併せて紹介する。秋田県の皆様と一緒に、食べる喜びをさらに拡げる機会にしたい。

MED 秋田 2019 プレゼンター

秋田県立大学建築環境システム学科 八島咲子

「秋田のあるものさがし、ここから」

八島咲子

秋田県立大学建築環境システム学科

秋田県由利本荘市を舞台に、秋田のあるものさがしをしています。「本荘駅前市場をコアとし、外部出店者を呼び込んだ1日限定イベント”ほんじょう日曜昼市”の企画・運営」、「石脇通りにおける空き家を活用した、地域のサードプレイスづくり計画」。今、学生と地域が連携することで、少しずつまちが元気に動き始めています。例えば、「秋田県の無形文化財の数が第一位」というように、秋田でも十分にスポットがあてられているものは既にいくつか存在します。私たちは今、生活している小さなまちの中で、未だ日の目を見ない、または課題視されているかもしれない秋田にあるものと、何かを掛け合わせてアイデアを生み出し、活動しています。秋田にあるものといえば、「なまはげ」「雪」「いぶりがっこ」というような発想で止まっている方はもったいないと思います。秋田のあるものってなんだろう? 是非、私たち学生と一緒に、秋田のあるものについて考えみませんか?

長谷川良子

点から立体に

~行政の役割~

長谷川良子

由利本荘市役所市民部市民課市民相談室

困った状況になったあなた。絶望的になり思いがけずもろい自分に気づかされます。病気や突然の不幸と直面したあなたはどこの誰を頼ったら良いのでしょうか。相談する内容を伝える言葉が見つからず空回り。困った事を把握し伝えてくれる人がいてくれたらと、切に願うのではないでしょうか。行政とは、昨今の大災害時でも分かるように究極の「頼りになる機関」。行政に勤務する保健師は困ったあなたの通訳者であると私は考えます。制度を分かり易く示し、困った状況の程度に併せて関係機関に繋げたり、必要な支援をコーディネイトしたり。でも、それだけではありません。個々の問題として終わらせず「家族や地域社会が抱える課題」にまで問題の本質を掘り下げ、今この地域全体で何が必要とされているのかを施策にまでも発展させる。そんな役割をもつ行政保健師を、多くの方に知っていただきたいのです。

菅原睦実

インクルーシブって? オータムライスフィールドってなに?

菅原睦実

株式会社 オータムライスフィールド

マイネームイズ ムツミスガワラ といいます。ムツミ とは 睦実と書きます。睦実の意味は[音]ボク(漢) [訓]むつむ むつぶ むつまじい人々が仲よく寄り合う。仲よくする。「親睦・和睦」[名のり]あつし・ちか・ちかし・とき・とも・のぶ・まこと・む・むつ・むつみ・よし・よしみ・りくというらしいですが。僕は、睦の名前の意味を校歌で知ることになります。
『みどりはるか太平の山砂丘にばいつの日もいつの日も声ほがらかにむつびあう 勝平養護学校勝平養護われら〜』
勝平養護 今でいう支援学校です。小学部2年生くらいの時に先生が「これ、あなたの名前だよね?」と言われ意味をちゃんと知ったタイミングでした。僕の性格は人に対して、狭く広くです。よく、道徳という時間 怒られ続けました。団体行動が苦手で自分第一優先だったのもあり、授業の大事さよりも生きる上での必要なことを教えられたと思います。さて、正直なところ養護学校時代はつまらない時代でした。

中村清子

口腔ケアを取り組むことの成果とは

中村清子

医療法人 社団更生会草津病院

口腔ケアの必要性を強く感じて、歯科との連携により口腔ケアに取り組み十数年を過ぎた。当時、誤嚥性肺炎を発症する患者も多く日々、看護、ケアに追われていた。日常の口腔ケアをマニュアル化し、歯科との連携による専門的口腔ケアを取り入れ成果を可視化した。それは、薬剤費の減少のみでなく、発熱持続日数の減少や絶食や経管栄養から経口摂取に移行するなどQOLの向上の成果を得た。しかし、患者やご家族の視点に立った成果であったか否か当時を振り返る。口腔ケアは摂食嚥下機能の維持、改善の基本となるケアである。そして食べることができなくても人としての尊厳を守る重要なケアである。超高齢社会となり、何らかの介護を必要とする患者の増加により、口腔ケアが後回しになってはいないだろうか。改めて、口腔ケアに取り組むことの成果を見つめ直し、口腔ケアの必要性を示していきたい。

村井円香

フスフレーゲをご存知ですか?

〜フスフレーゲと巻き爪矯正〜

村井円香

株式会社 GRAND DESIGN

「フスフレーゲ」という言葉を耳にしたことはありますか? 私は中学2年生の時に初めてこの言葉を知り、衝撃を受けました。脚が悪く自身の足の爪を切ることが難しかった祖父。祖父の爪切りは幼少期の私が手伝っていました。それを喜んでもらっていた経験が強く印象に残っていた私にとって、【「爪切り」が職業になっている】、【「足」を専門としている】、職業を初めて目にした瞬間に、圧倒的な衝撃と、将来性を感じたことを今でも覚えています。その瞬間に私の将来の夢は決まりました。 実際にフスフレーガー になり、約3000名以上の方の足の施術をさせていただいております。爪のケア、足裏のケア(タコ・魚の目・角質ケア)からスタート致しましたが、始めてみると足のお悩みは幅広く、現在は、巻き爪、陥入爪のお悩みにも力を入れて対応しており、約1000名の矯正を終えました。今回は、私自身が今まで行って参りましたフスフレーゲ(フットケア)での経験・気づき、また、巻き爪矯正、今後の課題についてお話しさせていただきたいと思います。

阿波野聖一

心を創る
〜次世代へ大切なことを伝える繋げるために〜

阿波野聖一

ショートステイ輪 代表

秋田県では人口減少が続く中、高齢化が進み、それ以上に働き手人口が顕著に減少し、介護業界のみならず慢性的な人手不足が続く。技能実習生の受け入れでは、今はインドネシアから実習生を受け入れしており、技能実習生を単なる労働力と捉えず、1人の人材としてスタッフと共に育てるかが重要。現代社会は「多様性」に溢れていく中で、人材と働き方の多様化がポイントになる。介護の仕事を縦割りから横割りの細分化を図ることで働き方の多様性も広げることが可能になる。これからは多様性を受け入れ柔軟な発想に富んだ人材、組織創りが、課題が多い介護業界にたくさんの可能性を実現できるきっかけになり、未来あるモノに変えるものになると思っています。そのためには、人材教育、育成をしていき、未来に繋げる人財を創ることが大切。
その為には・・・心を創る必要がある。

齋藤淳

地域医療への想い

~薬剤師として、人として~

齋藤淳

株式会社 ピー・アンド・エス

2007年から在宅・施設療養に関わり、約700人の患者さんとその家族の暮らしを見てきました。当初は薬剤師として「薬」をしっかり使用してもらう事に重きを置き活動していましたが、今では患者さんや家族にとって大切な暮らしや想いを支える「くすり」が大切であると感じています。自宅や施設での生活、本人・家族の希望や想い、食事等に我々がどう寄り添えるかが大切です。様々な想いや希望を叶えるためには、我々医療・介護従事者のみならず、患者さん本人や家族の協力や理解が必要です。皆さんの様々な想いへの薬剤師として、そして人としての関わり方や想いをお伝えします。

高橋隼人

最期を自分らしく迎える為に

高橋隼人

At Home ~介護と医療と在宅をつなぐ会

在宅医療・介護に携わる私達医療・介護従事者には病院で最期を迎える事が大多数になっているこの時代に、本人が希望する住み慣れた場所で最期まで暮らす事の実現を求められています。その人らしい暮らしは人それぞれであり、そのカタチやあり方は千差万別です。高齢化率がもっとも高い秋田県において自分らしい最期を迎える為には在宅医療・介護に関わる多職種の連携は絶対に必要です。そこで私達は2011年に秋田市の在宅医療・介護に関わる多職種の連携推進を目的とした「At Home ~介護と医療と在宅をつなぐ会~」を設立しました。当日は、我々多職種の活動と地域医療への想いをお伝えしたいと思います。全ては最期を自分らしく迎えたいという希望を支える為に。

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お気軽に会場までどうぞ。

MED 秋田 2019 概要
  • 日時:2019年12月7日(土)
  • 時間:13:30〜17:00 受付13:00
  • 参加費:無料
  • 会場:秋田大学医学部 総合研究棟  〒010-0825 秋田県秋田市柳田境田41−55

赤い羽根共同募金

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